議会報告
令和4年9月那珂川市議会定例会
会期22日間(9月1日から9月22日まで)
議案14件 諮問1件、報告3件が上程され審議されました。
一般会計補正予算 5億7,000万円余増額
令和4年度 一般会計予算 約 199億7,770万円
■主な議案のみご紹介します
@保育施設等の給食費に補助金が支給されます。
A小中学校の給食費に補助金が支給されます。
B安徳北小学童保育の空調機が入れ替わります。
Cミリカプールの空調機器の改修工事が行われます。
■定例議会を振りかえって
昨年の12月に移転した、南畑駐在所跡地は建物を市が県から購入し、南畑地区の活性化に活かすことを条件に民間に売却するようになりました。※土地307u:建物70u(床面積)
9月一般質問
「公契約条例の制定を」
春田 公共工事において資材が高騰しているため、労働者の賃金のしわ寄せを防止する公契約条例を制定しては。
部長 工事請負契約を締結する際、約款第26条にて、規定しているので現時点では考えていない。
「公設民営のフリースクールを」
春田 病気や経済的な理由がなく、年間30日以上欠席している児童生徒が不登校とのことだが、令和3年度の本市の不登校児童生徒数は。
部長 小学校が79人、中学校が161人。
春田 本市の小学生44人に1人、中学生10人に1人が不登校。これは大きな問題ではないか、要因を分析しているのか。
部長 様々な要因が複雑に絡み合っていると考えられる。近年の傾向として生活習慣の乱れや、無気力や不安といった事例が増加傾向にある。
春田 不登校児童生徒への対応は、どのようにしているのか。
部長 学校と関係者、関係機関が連携、協働しながら適応指導教室による復帰に向けた居場所づくりなど、状況に応じた対応を行っている。
春田 不登校の子ども達の居場所をどう作るか社会的な課題となっている。新たな受け皿として、サードプレイス(第三の居場所)となる公設民営のフリースペースや、フリースクールの設置を提案するが。
部長 不登校児童生徒のよりよい居場所づくりといった視点も含め、改善に向けた対策については優先的に取組んで行くべき課題。
ランニングマン春が行く
「那珂川市の小学生44人に1人、中学生は10人に1人が不登校児童生徒」
子どもは、社会に希望と未来と活力をもたらす地域の宝です。この大切な宝を育てる教育は、極めて尊いことだと考えます。子どもは、学校や地域で先生をはじめとする大人や友達との触れ合いを通じて、社会性や豊かな感性を磨き、健やかな心身と自ら育って行く力を養い、社会人となって行くのですが、近年、小中学校の児童生徒の不登校が社会的問題となってきています。
この問題は、那珂川市でも同様で、多くの子ども達が不登校となっています。そして、その要因は「いじめ」など人間関係によるものが約10%だったのに対して、「無気力」など心身にわたる要因が約60%を占めており、早急な対応が求められています。その対応策として不登校の子ども達の居場所をどう作って行くのかが、1つの社会的課題となっているなか、提唱されているのが「サードプレイス」 学校や家ではない第3の居場所です。
「サードプレイス」とは、アメリカの社会学者レイ・オルデンバーグが提唱したもので、「家か学校か」だけではない心地よく過ごせる第3の居場所を表す言葉です。現在のコロナ禍社会において、フリースクールやフリースペースの重要性を認識していても民間レベルだけでの運営は、資金的に難しい状況です。
そこで今回は、不登校児童生徒の新たな受け皿となるフリースクールやフリースペースである「サードプレイス」の必要性を議会で示し公設民営での設置を提案致しました。これからも子どもが自ら学び育って行く力、「子育ち」応援に取り組んで参ります。
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