議会報告
令和6年6月那珂川市議会定例会
会期16日間(6月6日から6月21日まで)
議案6件、報告3件、請願1件が上程され審議されました。
令和6年度一般会計補正予算 3億4千268万円余増額
令和6年度一般会計予算 216億3千458万円余
■主な議案(第二回臨時会を含む)
@物価高騰の影響を受けた方への支援が実施されます。
A岩戸北小学校の校舎外壁を改修します。
B10月から児童手当が拡充されます。
C保育士の配置基準が変わります。
D南面里区と不入道区にコミュニティ助成事業費が支給されます。
■定例議会を振りかえって
令和5年7月の大雨で那珂川及び梶原川が氾濫し、多くの家屋が浸水する被害が発生しました。その際、私も現地に赴き危険箇所を把握、
住民へ周知し防災に努めましたが、多くの市民は強い不安を抱いています。
今回は那珂川市議会として、那珂川及び梶原川の氾濫に備えた治
水対策を求める意見書を県に提出しました。
6月議会一般質問
「民間事業者に委託しては」
春田 早期退職者の数は、10年前を1とすると、昨年は6倍となり、早期退職の増加傾向は、一般企業のみならず市役所にも訪れてきている。時代の変化により職員の希望や価値観は変わって来ているが、どのように把握しているのか。
部長 官民を問わず専門性の高い職種、待遇や福利厚生など自分の価値観や、ライフスタイルに合った仕事を選択するケースが増えている。
春田 少子化の時代、少人数でいかに効率的に業務を進めて行くかが重要であり、分野に特化した、より専門性の高い職種、専門的な職員の採用を検討し、多様な人材が活躍できる組織にすべきと考える。
部長 専門性が必要と判断した際には専門職の採用を行っていきたい。
春田 近年の働き方改革の推進によってどのような効果を得られたのか。
部長 アンケートの結果、ほとんどの項目が改善されており、「働きやすい職場と感じるか」と「本市で働き続けたいか」の項目については大きく改善している。
春田 大野城市や筑紫野市では、早期退職者を減少させ職場環境の充実を図るために、民間事業者に外部委託している。本市でも外部委託等によるEAP(エンプロイ・アシスタンス・プログラム)の体制づくりを検討してはどうか。
部長 民間事業者への委託については、現時点で導入する考えはないが、福岡県市町村職員共済組合が実施している、外部カウンセラーに無料で相談できるサービスを周知していきたい。
ランニングマン春が行く
「働き方改革は市の職員にも」
日本の高度成長期を支えた「終身雇用制度」。しかし近年は「成果主義」を導入する企業の増加や、人材の流動化により「終身雇用制度は崩壊した」と語られるようになり、2019年5月にトヨタ自動車の豊田章男社長が「終身雇用制度の維持は難しい」と発言したことも社会に大きなインパクトを与えました。
ではなぜ転職するのか?転職・求人サイト(doda)デューダによると転職ランキング複数回答では1位「給与が低い・昇給が見込めない36.9%」 2位「社内の雰囲気が悪い26.9%」3位「人間関係がうまく行かない26.6%」他にも尊敬できる人がいない・会社の評価に不満・肉体的または精神的につらい・社員を育てる環境がないなど、さまざまな理由で転職を考え実行しています。
その状況は一般企業のみならず公務員にも及んでいます。本市の市役所の早期退職者の数は、10年前は2.4人、5年前は6.6人、昨年は12.6人で、10年前を1とすると、5年前は約3倍となり、昨年は約6倍となっています。転職の増加傾向は一般企業のみならず市役所にも訪れてきています。
また、雇用側は職員一人に人材育成費として年500万から600万程、給与とは別にコストがかかっていると言われ、人材育成コスト面からも大きな損失と考えますし、現在の少子化の時代に、少人数でいかに効率的に業務を進めていくかが重要と考え、ある分野に特化した官民を問わず、より専門性の高い職種、専門的な職員の採用と早期退職者防止も検討してはいかがかと考え、質問しました。
議会報告のPDFファイル こちら
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